Postfix で CML を利用する際の注意

(CML 2.5.1 以前の版を用いている場合は こちらも読むように。)

Postfix についてはこちら
CML については、こちら

CML のパッケージをインストールする際の注意

CML-4.0-Release の Configure スクリプトでは sendmail -bt の標準エラー出力をチェックするようになっているが、 Postfix の sendmail コマンドは -bt オプションを使うと エラーを吐くために、そのままでは CML のインストールができない(※1)。 従って、 Configure においてオリジナルの sendmail(sendmail.OFF という名前 でインストールされていることがある。)か、あるいはダミープログラム を指定する。次に configure 終了直後に生成される Install.sh を編集し、 $SENDMAIL に Postfix の sendmail コマンドのパスを書き込む。 以降は、 CML のドキュメント通りにインストールできる。

※1
CML-4.1-010713-snap 以降の版から Postfix への対応がなされており、 Configure はすんなり通る。Configure の終了時に allow_mail_to_commands に関する注意書きも表示される。

内部アドレスである *-dist が外部から見えてしまう

Postfix の仕様のために、include: による処理の際に Deliverd-To: が prepend されるために、 *-dist という CML 内部のエイリアスが見えてしまう。 外部からの利用を無効にしたければ、例えば Postfix の FAQ にあるように、 main.cf の smtpd_recipient_restrictions の なるべく始め(※2)の方に
pcre:/etc/postfix/recipient_check
(※3)を追加し、 /etc/postfix/recipient_check に以下の行を追加する。

/^(.*)-dist@(.*)/   554 Use $1@$2 instead

※2
postfix では、はじめにマッチしたものに対し処理が なされる。なので、 smtpd_recipient_restrictions の なるべく先頭の方に今回の設定を追加する必要がある。
※3
pcre は PCRE オプションつきで compile した postfix を使用する場合にのみ有効。 regexp が使えるのであれば、そちらを使っても良い。

その他

CML 2.5.1 以前の版を用いている場合、CML の用いるリストの形式に 問題があるために さらなる注意が必要である。


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